読者の中にわかりやすく人に説明することで悩んでいませんか?
私もよく自分ではわかっているつもりでも、相手にはうまく伝えられていない経験があるので困っています。
そこで登場するのが、意外にも数学です。
数学の本質は、計算ではなく言葉の使い方を学ぶ学問だと本書では伝えています。
本記事では、「説明上手になって人生を変えたい」「数学の本当の凄さとは何か知りたい」という解決法を紹介します。私も本書を読んで、数学の本当の凄さがよくわかりました。
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数学コトバで人生を変えよう!
「わかりやすく人に説明する」という悩みは「考えるときに使う言葉、伝えるときに口から発する言葉を数学コトバに変える」ことで解決できます。
本書でいう数学コトバとは、数学で使うコトバのことです。
例えば、「定義する」「言い換えると」「しかし」「矛盾する」「少なくとも」「つまり」「なぜなら」「たとえば」「また」…などたくさんあります。
この数学コトバによって、わかりやすく人に説明することができる理由は以下の3つです。
・ものごとの構造を把握する能力が飛躍的に高まる
・1%の矛盾もなく論証する技術が身に着く
・わかりやすく簡潔な説明ができるようになる
具体的な手順は「構造把握→論証→説明」で進めて下さい。
例えば、あなたがいまの会社を辞めて転職したいとします。
まずはなぜ転職したいのか、その理由を整理する(構造把握)
↓
続いてそれを上司や同僚に説明できるストーリーを作る(論証)
↓
そしてその内容を相手にわかりやすく伝える(説明)
また、「わかりやすい説明」とは「短文+数学コトバ」がおすすめです。
例えば、「駆け込み乗車はおやめください」を数学的に伝えてみます。
抑えるポイントはたったの2つです。
・基本テンプレートは「文章→数学コトバ→文章」
・文章はなるべく短文で
これを踏まえてやると、次のようになります。
駆け込み乗車はおやめください。なぜなら、そのせいで電車が遅延するから。仮に、その電車が5分遅刻すると、乗客全員の5分が奪われる。さらに、それが通勤時間帯だとしたら、その影響は社会的にとても大きい。ゆえに、駆け込み乗車はおやめください。
これのメリットとしては、確かにわかりやすい表現になることがあげられます。
しかし、デメリットは、あまりに数学コトバを使いすぎると、「くどい」「理屈っぽい」印象を与える恐れもあります。
大事なのは、伝える際に、適度に数学コトバを省いて、数学的に話して相手にわかりやすく伝えることなので注意してください。
私は、計算問題を解くのが好きでたまらなかったので、数学を勉強していました。
しかし、本書を読んでいくうちに、数学の本当の凄さ、それはこれらの例のような物事を整理して考える力が身につくことがわかりました。
まとめ
「わかりやすい説明」は「数学コトバ」で解決できます。
やり方は「短文+数学コトバ」で伝えるだけです。
「数学コトバの使いすぎ」に注意すると、さらによくなるでしょう。
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