哲学をかじってみた

 今日は、東北大学大学院卒業、会社経営者、作家である飲茶さんの書かれた「14歳からの哲学入門「今」を生きるためのテキスト」についての感想を述べたいと思う。

「はじめに」と第一章しか読んでいないが、新たな気づきが多かったので、第一章で学べたことや思ったことについて述べる。

・この本の第一章を読む前の自分

哲学とは、考える学問であり、あらゆる学問の中の根本となるものだと思っていた。なぜなら、うちの父がよく、「最初、学問は哲学しかなかった」とよく言っていたからである。また、哲学は、どこかひねくれた考えを高尚な文体でいかにもそれっぽく素晴らしいものに見せる学問でもあるなと思っていた。

・この本の第一章を読んだ後の気づき

 哲学とは、新しい価値を見つけ出す行為だと学べた。その例として、ニーチェの考えである永劫回帰についてわかりやすく学べた。ニーチェはニヒリズム(虚無主義)について哲学した人で、それを乗り越えるにはどうすればよいかを真剣に考えていた。その考えこそが、永劫回帰だった。「永遠に同じことが元に戻って繰り返される」永劫回帰は、最悪のニヒリズムであるとニーチェは気づいた。そして、永劫回帰を克服することが幸せにつながると学べた。「強い意志を持って今を肯定し、永劫回帰を受け入れて生きる人間」つまり、「私は繰り返してもよいと思えるほどの人生を送った『幸福』な人間だ」と生きていくのが大切だと思えた。

・この本の第一章を読んで実行しようと思ったこと

 未来に自分がどうなるかではなく、今自分がどうあるかという考えを大切にして生きていこうと思った。過去のことを考えると後悔、未来のことを考えると不安といった負の感情が生まれがちである。これは精神科医の樺沢紫苑さんも今について考えることの大切さを説いていたので、納得がいく考え方だなと思った。「今が楽しい」がどんどん積み重なっていくと、5年後や10年後などで「いい人生だ」と振り返れるのがいい生き方だなと思えた。

哲学も今に通ずる部分もたくさんあり、学ぶ価値のある学問だなと思えた。

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