この日あったこと
・この日は何かと大変だったが、よく自分は頑張れたと思えた日だった。
午前中は、施設の庭での畑作業だった。利用者さん8名、職員4名体制だった。水やり、土運び、土振るいなど、様々な作業を行ってもらった。僕は基本的に、自閉症のAさんについて一緒に作業を行った。午前中は無事に乗り切れた。
午後は、軍手の洗濯だった。場所は、施設の庭にあるウッドデッキだった。利用者さん7名、職員3名体制だった。僕は、施設のウッドデッキに出て、洗濯の準備などをした。
一人だけ、そろわなかったのだが、それがAさんだった。Aさんはかなり不調になっていて、上靴も履かずに、施設の庭に飛び出したり、活動に参加するのは難しいかと思われた。僕は利用者さんが使っている洗面器にお湯を入れる作業兼見守りを行った。
Aさんはあちこちに行ってたので、ウッドデッキで落ち着いたところで僕はこう言った。
「掃除機の音が鳴りやんだら、洗濯しましょうね」
すると、Aさんは泣きながら、軍手を濡らしただけではあったものの、活動には参加した。
ウッドデッキの隣の部屋は作業所で、そこでは、違うグループが室内清掃を行っていた。
その後、Aさんは玄関の方までダッシュして、他の職員さんがAさんの見守りをしてくれた。
Aさんの気持ちが落ち着いた時に、僕は、Aさんと玄関で音楽を聴いて過ごしていた。
改めて、重度の障害を持った人の支援は難しいなと思った。
それでも、なんとか乗り切れたので、ありがたいことだなと思った。
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